せっかく電動吸引器を買ったのに、子どもが嫌がって吸えない。
無理やり吸っても良いのか…子どもの力も強くて1人じゃどうにもならない。
高価な吸引器を買ったのに、うまく活用できていないと悩みますよね。
でも実際、子どもからすると突然大きな音がする器械で鼻を吸われるのは怖いです。
なぜ嫌がるのか、それは何をされるか分からない怖さや痛みが原因です。
この記事では、元小児科ナースの私が嫌がる原因を減らすことで効率よく吸える方法をお伝えします。
上手く使いこなせば、電動吸引器があって良かった~!と思えるようになりますよ。
嫌がる原因を取り除こう
結論、子どもが嫌がらずに吸わせてくれる&吸引のタイミングや方法を掴めば簡単に鼻水を取ることができます。
恐怖心をとる
やっている姿をみせる、やってもらう
ママがお手本を見せる、もしくは子どもに吸引チューブを握らせて人形やママの鼻に当ててもらいます。
子どもはいつもやられる側で、どんな風になっているのかを知りません。
実際に見せてイメージをつけてあげましょう。
自分で持ってもらう
この時期の子どもは、何でも自分でやりたい気持ちが強いです。
「自分でやってみる?」と聞いてみて
電動吸引器のスイッチを入れる、チューブを鼻にあてる、水を吸う。
どれも簡単な操作なので、子どもでも出来ます。
チューブを鼻にあてたら、そっと手を添えてサポートしましょう。
痛みをとる
痛みの原因は2つ
- 子どもが動くことでチューブが鼻の粘膜にあたる
- 長時間吸っている
ここを改善しましょう!
短時間で済ませる
1回の吸引時間は片鼻5秒以内にしましょう。
まだ鼻水が取れるからって、1回で吸おうと焦っちゃダメよ
休憩を入れながら、数回に分けて吸います。
固定をしっかりする
理想は、子どもが座った状態で顔を動かさない体勢です。
でも、そうは中々いきません。
とにかく暴れているけど、吸わないと困る時の対処法をお伝えしますね。
それは、名付けて太ももロック法です!
大人の太ももで子どもの肩と手を押さえ、股の間で顔を固定します。
吸引の場合は、顔を固定することが大事。
そのためには、手と肩が動かないようにすると邪魔が入りません。
最終手段として使ってください。
上手に吸えたら忘れずに褒めましょう。
吸引方法とタイミングを知ることで効率よく吸える
上手に吸ってあげることで、痛みを減らすことができます。
そのためには、鼻水が出やすいタイミング&鼻水が取れる角度で吸うことが大事。
吸引の角度が大事
イメージ的には鼻の穴に下から入れたらたくさん吸えそうですが、違います。
手前の鼻水は吸えても、奥の方で溜まっています。
奥にたまった鼻水を吸い出すには、鼻の穴から水平方向に向かってチューブを持ち上げます。
このイメージをもちながら、鼻水がズルズルと取れてくる角度を探ってみてください。
吸引のタイミング
鼻水が硬いと吸い出し辛く、痛いです。
鼻水が加湿されている時&苦しくなる前は必ず吸う
鼻水が加湿されている時
- 活発に動いたあと
- お風呂あがり
家の中でも動いて遊んでいる時は、よく鼻水がたらーんと垂れますよね。
そして、お風呂上りは最大の吸い時です。必ず吸いましょう!
もちろん部屋の加湿も効果的。
苦しくなる前
- ごはん前
- 寝る前
鼻水が喉の方へ垂れ込むと咳をしたり、吐きやすくなったりします。
寝起きは鼻水が溜まっていますが、起きてすぐは硬くて吸い辛いことも。
少し時間を空けて、朝食前に吸うのも良いですよ。
ズルズル音が聞こえる時は、寝起きでも吸ってあげよう
こんな時はどうしたら良いの?
夜中鼻が詰まって寝苦しそうな時は吸うべき?
子どもが起きたり泣いたりしたら吸いましょう。
ズーズー音がして寝苦しそうに感じても、眠れている時はそのままで大丈夫です。
完全に鼻が詰まっても口で吸えますし、起こして泣くと鼻水が増えてしまいます。
鼻吸引で粘膜を傷つけないか心配
粘膜を傷つけないためには、チューブを鼻の奥に入れない&吸引時間を長くしないことです。
オリーブ管を鼻の入り口に当てて、短時間で吸えば大丈夫ですよ。
鼻血がでた時はどうしたら良い?
鼻血が垂れるようなら、鼻の根本をつまんで止血しましょう。
鼻水が多い時は、鼻の粘膜が敏感だから鼻血がでやすいわ
鼻水に少し鼻血が混じることは、よくあることです。
チューブが当たらなくても出ることはありますよ。
鼻血が出た時はすぐに吸うとかさぶたを剥がしてしまうので、時間を空けてから吸いましょう。
まとめ
電動鼻水吸引器を嫌がる場合は、恐怖心や痛みを取り除くことが大事です。
痛みの原因となるチューブを鼻に押し当てる、長時間吸う、鼻水が硬い時に吸い出そうとすることはやめましょう。
鼻吸引をする時のポイントは
- 鼻水が加湿されている時に
- しっかり固定して吸える角度を探り
- 1回5秒以内で吸う
- 子どもと一緒にやるなど工夫する
それでもダメなら、太ももロックで固定してササっと吸いましょう。
鼻水が取れたらスッキリしたね!と声をかけ、繰り返しやる中で子どもも慣れてきますよ。
電動吸引器の操作は簡単ですが、嫌がる子どもの吸引は苦戦するもの。
ぜひ、この記事のアイデアや方法を試してみてくださいね!
以上、はら☆ママでした~